マシーネンクリーガーのはじめかた
このページに訪れてくれた方は、
Wikipedia読んでもよくわからず、インターネットを徘徊してココまで辿り着いたのだと思います。
このページでは
マシーネンクリーガーの世界観、歴史、購入方法までを紹介しています。
ずっと素組でガンプラ作りに勤しんでた一員は、
「ヤバいこれ一回買ったら絶対ハマるやつや!」と思いながらも、まったく世界観を知らずにマシーネンを買ってしまいました。
作者の横山先生の模型作りに魅了され、いまではどっぷりハマってブログまで書いています。
先生の本や模型誌などで模型の作り方、塗装の仕方を学ぶうちに
半年で大型ガレージキットをゴリゴリ作れるくらいに模型のレベルがアップしました。
そんな経験をこのブログで発信して
社会のいろんなストレスと戦うおっさん達へ
マシーネンクリーガーがその癒やしになれるよう、体系立ててそのはじめかたを紹介していきます。
マシーネンクリーガーをはじめると
- スケールが1/20と1/35なので、ジオラマの小物がたくさんある。
ガンプラだと人間が小さすぎて演出が難しい - オリジナルSFなので世界観がタフなので自由に表現ができる。
ミリタリーやガンプラだと史実を調べるのが大変でがんじがらめになってました。 - 他ジャンルの模型も上手くなる
戦車、船、飛行機の模型のテクニックも身につく。 - レジンパーツや金属パーツを使う改造が気軽にできるようになる。
もちろんガレージキットの模型も作れるようになる
目次
マシーネンクリーガーの世界観
荒廃した地球の独立宣言
29世紀、超光速航法を開発した人類は銀河系に進出して多くの惑星国家を築いていた。
しかし母なる星・地球は第4次世界大戦で死の星となり、再び人類がその土を踏むまでには長い時間を要した。
再植民の始まった地球だったが治安は悪化の一途を辿り、
その対策として屈指の軍事国家であるシュトラール共和国が統治権の委譲を受けて治安維持軍を派遣する。
しかし彼らの管理主義政策は住民との間に軋轢を生み、更に戦争の臭いを嗅ぎ付けた傭兵達が銀河系中から集まってきた。
2882年、傭兵軍を後ろ盾とする地球連邦政府が独立を宣言、これを事前に察知していたシュトラール軍は直ちに精鋭部隊を派遣する。
地球傭兵軍の新兵器
シュトラール軍の物量の前に早期に終結すると思われていた戦局は思いも寄らない事態を迎える。
傭兵軍が開発した新兵器「A.F.S(装甲戦闘スーツ)」の出現である。
兵士一人一人に装甲車並みの装甲と火力を与えるこの兵器によるゲリラ戦術はシュトラール軍の兵法概念を超える物であった。
地球は両軍の新兵器の開発合戦の場と化し、戦況は一進一退の膠着状態へと陥ってしまう。
更に傭兵軍が宇宙戦用の装甲戦闘スーツを実戦投入したことで、戦場は月面や衛星軌道上にまで拡大していく。
シュトラール軍の新兵器
戦争の予想外の長期化によって多大な人的損害を蒙ったシュトラール軍は、
対策として高度なAI(人工知能)を搭載した無人兵器の開発・投入を進め、遂には完全にAIにより統制される無人軍団も出現する。
しかしその結果、月面に人類と相容れない異質の戦闘生命体「プルート」を生み出すことになってしまう。
外宇宙への活路を絶たれた両軍は停戦に合意し、人類と機械生命体との新たな戦いが始まろうとしていた。
要約すると
- 29世紀の地球は核戦争で荒廃してたけど、地球自身の自浄効果で人が住めるようになった。
- 治安自治権を巡ってシュトラール軍と地球傭兵軍とで戦争してる。
- 地球傭兵軍はかっちょいいタマゴ型のパワードスーツS.A.F.Sを開発したった。
- シュトラール軍は人工知能を使って無人兵器を作って対抗したった。
- 人工知能が暴走して新たな第3の無人兵器勢力を産み出してしまい戦争終結する。
というのがマシーネンクリーガーの世界観です。
ちなみにこの写真はすべて一員が作った模型とジオラマを撮影したものです。
シュトラール軍はドイツ由来の軍隊です。地球傭兵軍はドイツ以外の国がモチーフになっています。
舞台は、荒廃した地球、月面、宇宙と「え?それ全部やん?」ってくらい広いです。
また、鹵獲(ろかく:武器や資材をぶんどること)やシュトラール軍の裏切り、旧世代兵器の改造など調べれば調べるほど
模型作りに活かせる設定が出てくるので、一員のような設定にがんじがらめになってしまうおじさんでも自由に模型を作ることができます。
まとめ
- 舞台は、地球、月面、宇宙と全部
荒廃や汚染された戦場、抗争の激しい月面、未知の外宇宙などぜーんぶあり。 - 地球傭兵軍はタマゴ型パワードスーツS.A.F.Sで戦う
旧世代の兵器を転用したりゲリラ戦をしたりもする - シュトラール軍は人工知能の無人兵器を使う
大型キャノピー付きのパワードスーツP.K.Aと無人兵器の混成部隊で戦う
マシーネンクリーガーの映像化
マシーネンクリーガーの世界観のオリジナルビデオが存在します。
次の章では、マシーネンクリーガーの生誕について解説してるんですが、
その産まれが特殊なため、映像化がほとんどされておりません。
ただ、85年に円谷プロダクションが作成したオリジナルビデオがあります。
なかなか味わい深い仕上がりになっています。
荒廃した地球を舞台に、傭兵具のパワードスーツA.F.Sとシュトラール軍の無人兵器ナッツロッカーとの戦いが表現されています。
マシーネンクリーガーが生まれたきっかけ
ホビージャパンの企画「素晴らしき駄物キット」
もともとは「マシーネンクリーガー」ではなく、「S.F.3.D ORIGINAL」というシリーズ名でした。
この辺がややこしいのですが、版権(ようは権利)によって「S.F.3.D ORIGINAL」という名前が使えないため、
新しい名称として「マシーネンクリーガー」と呼称しています。
- 昔の呼び名は「S.F.3.D ORIGINAL」 今は「マシーネンクリーガー」
模型雑誌の「月間ホビージャパン」の企画「素晴らしき駄物キット」という
イケてないキットをカッチョ良く改造してみる企画で、
「A.F.S」をミクロマンから改造して作り上げたのが原作者の横山宏先生です。
絵画のコラージュという技法を模型に転じた作品は大きな反響を得て、
そのまま「S.F.3.D ORIGINAL」として連載企画として始まりました。
この1982年に始まった連載によって、数々のマシーネンクリーガーの機体が発表されました。
もともと、様々なキットを改造してマシーネンとして作り上げる技法のため、マシーネン自身のキットは売ってませんでした。
横山先生が流用したパーツを解析してドナーキットを見つけ出し、
それを使ってフルスクラッチすることでのみ手にすることができました。
しかも流用パーツは、戦車、船、ガンプラ、ワゴンセールの海外製キットなどで
解析は自身のもつ模型歴が試される作業でした。
この方々のお陰で、現在われわれはMa.Kのキットを買って作ってブンドドすることができます。
モデルを作りやすい大きさにスケールダウンして模型にしている。わけじゃなく、
もともと作りやすい大きさになった模型のパーツを流用してMa.K.として完成させているので、すっごくカンタンで作りやすい。
日東科学からプラスチックキット発売開始
1984年に日東科学よりプラスチックでのキットが発売されました。
このキットは日東科学ではなく「NITTO」と表記され、戦時中の補給物資のような茶色い箱で、英語のパッケージでした。
令和の時代でもこれを超えるハイセンスなパッケージはないんじゃないかってくらいです。
箱の右下にはシリアルナンバーが入っていたりと、積んでるだけでも幸福感が高まります。
それから1985年に日東科学が倒産しホビージャパンの連載企画が終わるまでに、21シリーズのキットがリリースされました。
そこから10年時は流れましたが、国内外の熱狂的なファンによって支えられつづけました。
1997年に日東が復業しキットの再生産を試みようとしましたが、
ホビージャパンから版権はウチにあるものとして揉めて裁判に至りましたが、
2年後に「SF3D」という名称”以外”の版権は横山先生にある。という結論で和解に至りました。
そこから、「S.F.3.D」から「マシーネンクリーガー」と名称がかわり現在に至っています。
こういった、複雑な経緯があるので2つの名称があります。
一員は新規勢なんでマシーネンクリーガーと現行の名称で紹介しています。
ただ、作っているのはS.F.3D当時の日東科学の旧キットが多いです。
まとめ
- 発端はホビージャパンの企画
- 日東科学からキットが発売
- でも日東科学が倒産しちゃう、企画連載の終了
- 10年後に日東科学が復活するも、ホビージャパンが権利を主張
- 「S.F.3.D」という名称のみ使わないでと和解する
- 「マシーネンクリーガー」と名称を変えて現在に至る
キットを発売しているメーカー
現在は、3つのメーカーが新しいキットを精力的に販売しています。
ハセガワ
飛行機やメカトロウィーゴなんかで有名なメーカー様です。
マシーネンクリーガーでは、大型キットのラインナップが多いです。
大きい家電量販店(関西ではジョーシン)にハセガワ様のキットは見かけます。
きっと飛行機関連と合わせて入ってくるんだと思います。
Wave
美少女フィギュアやボトムス、ファイブスター物語など。
なにより、ディテールアップパーツでお世話になってるモデラーが多いメーカー様です。
マシーネンクリーガーでは、1/20のスーツ系ラインナップが多いです。
3QModelというカテゴリで日東当時の金型を使ってビンテージキットを復刻されています。
海洋堂
ほとんどのキットのスケールは1/20ですが、海洋堂は1/35スケールを展開しています。
ガチャポンでマシーネンクリーガーのプラスチックキットを販売されています。
余裕の1日で組み上がりさらに塗装まで楽しめる良キットです。
どこに売ってるの?
実店舗で買うなら
地域で一番大きい模型専門店に売ってます。
マシーネンクリーガーは作り始める以前に、キットを見つけるところから始まります。
具体的には、ボークスなどの模型専門店には置いてます。
街の小さな模型店にホコリを被って売ってたりします。
家電量販店はおもちゃ売り場地域最大級みたいなところでようやく見かけるくらいです。
そのため、店頭でお目当てのものを見つけるというのは至難なので、
一員は中古プラモ屋さんをちょくちょく覗いて買っています。
とくに欲しいキットが新発売じゃない場合となると中古で探すしかないです。
オンラインショッピングなら
一員はもちろんネット通販も活用します。
一番おすすめなのは駿河屋さんで店頭に通いながらオンラインでも探しています。
値段もメルカリやヤフオクとほぼ変わらないです。
それは、メルカリもヤフオクも出品するときに中古価格を参考に値段をつけるからです。
もしかしたら、中古販売業者もメルカリやヤフオクの価格を参考にしてる?気がします。
- 逆にAmazonで古いキットを探すとボッタクリ値段になってるので注意です。
在庫量も業界大手なので充実しています。
全国の支店やフランチャイズ店の在庫もひっくるめて検索して取り寄せることができます。
ただ、配送が翌日届くというわけではないです。3日から1週間、長くて2週間まつこともありました。
Amazonプライムに慣れていると遅く感じますが、資本の差による物流に設備投資できない背景も理解できるので
積みプラを崩しながら待ちましょう。
- Amazon Primeなみの翌日配送ではない。
状態は基本的には古いけどキレイって感じです。
下に貼ってるA.F.Sは駿河屋で購入したものです。これはだいぶキレイな状態です。
どうしても30年前のキットの中古販売なので、キレイなのは珍しめではあります。
箱の潰れ、欠品などは別途記載していて割引対象になっているので、その条件でいいなら安く買うことができます。
まとめ