ゴーレム改にチャレンジする
この記事は
パンツァーティーアのゴーレムを素体に、モデリングブック2に出てくるゴーレム改を作っていった記事です。
- 前半は、ドナーにファルケを使って組み上げてます。
- 後半は、それじゃあ満足できずに、オリジナルを目指してリカバリーしながら工作して行きます。
いつかゴーレム改を作ってみたいと思ってる人は、
この記事を読むとレプリカ度50%以上のゴーレムを作ることができます。
もちろん、
エポキシパテでの造形やドナーキット同士の融合も写真つきで載せてるので、参考にして読んでくれると嬉しいです。
後足をスクラップアンドビルド
ヒートプレスで後ろ足のアーマーを自作してみました。
プラバンを温めて、型に押し付けて成形するというもの。
型につかったのはクリームの裏!ヒーターはエンボスヒーターを使ってます。
初めてヒートプレスしてみたけどとんでもないスピードでプラバンを消費していきました。
プラバンが熱くなるので、古い皮手袋をした手でプラバンを触ったので黒い汚れが付いてます。
足につけてみましたが、なんかデカい!
しかも中心に曲面が出ておらず平べったいッ!
もっかいやり直し
東急ハンズで楕円形の球体を買っておいたのがまさか役に立つとは
これを型にもう一度チャレンジしました。
両方を切り取りましたが、完全に左右対称のものは切り取れないので、
似てる曲面の方向を探し、間違わないように「まえ」と書いています。
オリジナルのゴーレム改は、ロッグマッグの半球をヒートプレスしてるそうです。
後頭部もこの木の卵の側面をつかってヒートプレスして延長してみました。
肩アーマーもスクラップアンドビルド
モデリングブック2をよくよく読んでみると、肩アーマーは流用パーツでできていたと思っていたけど
プラバンを貼って作られてることに気づきました。
ファルケのパーツを貼って作っていたところをもぎ取りました。
前の小さい半球を切り飛ばしツライチにして、0.5mmのプラバンを曲面に馴染ませがなら貼り付けました。
胴体に近いプラバンは指で曲げて反り返ったようにしています。
エポキシパテを盛ったあと、細かい穴はラッカーパテで塞いでいきました。
羽はプラバンから作成しています。
この重なる羽によって胴体とのおもちゃっぽい関節部が隠れます。
この肩パーツは、サイトウヒールさんもモデリングブック2でも絶賛されてましたが、
実際に作ってみると、ほんと心の底からとんでもない意匠だと崇拝することになりました。
肩アーマーから二の腕まで伸びるフレームは
タミヤの1/12ホンダ NSR500グランプリレーサーのフレームから流用されています。
背中のごちゃごちゃメカもやり直す
後ろのごちゃごちゃメカは流用パーツが全然わかりませんでした。
側面のラジエーターとその前を通るフレーム?はオリジナルと同じですが、それ以外はでっち上げで作りました。
さきほどのNSR500と
タミヤ1/12 ホンダ NS500 グランプリレーサー から流用パーツを取ってきました。
お尻のスイッチのところまでごちゃごちゃメカを追加していき、
隙間にスプリングを這わせてバランスを取っています。
スプリングは柔らかいやつと硬いやつをそれぞれ使ってます。
うねり方がそれぞれ違うので単調にならないように工夫しました。
顔面を一回り大きくする
顔を眺めてると、どうも違和感を感じ始めました。
そうしてゴーレム改を調べまくってると、展示会にてゴーレム改の真正面から撮った写真を見つけました。
オリジナルはなんとちょっと横に大きかったのです!
ただ、パーツを引っ付けるだけじゃあダメだった・・・
あと、じつは左右でじゃっかん右側面が左に比べて小さいということも最後の最後に気づきました
グスタフとファルケのピンピン玉をもぎ取りました。
中途半端に余ってたプラ棒を小さく切り刻み、積層していきます。
ポイント
意図的に隙間を作りパテの節約と軽量化を目指して盛っていきます。
上から見るとこんな感じ。
頭部と胴体を接続する箇所を隠すように左右を広げました。
グスタフをもう1つ生贄に捧げたかいありました。
グスタフはスタッフが美味しくいただきました。
(グスタフの残骸はモデルカステンさんのメルジーネに生まれ変わりました)
よーく見ると、頭部と胴体繋がってるんかーいッ!
モデリングブック2の写真じゃ暗くてよく見えなかったですが、
よくよく、まじまじと見て見ると胴体と頭部が合体していて、一体ものとなってました。
胴体に1mmの穴を開け、プラ棒を突き刺しまくります。
頭部を取り付け、あいだに太いプラ棒を重ねて補強していきます。
乾燥したらひっくり返して、さらにプラ棒を重ねて貼りまくります。
耳あたりはプラ板を曲げて貼りまくってます。
ここまでやれば、だいぶ頑丈になりました。
十分乾燥したあとに、ラッカーパテの粘土低いタイプを使って隙間に充填していきます。
ポイント
このラッカーパテをスキップしてエポキシパテを盛ろうとすると、
エポキシパテが隙間にどんどん侵入していって造形がむずかしくなるかなと思い、ラッカーパテで隙間を埋めてあげました。
乾燥のあいまに
オリジナルの後頭部は、ボディを少し跨ぐくらいの位置まで伸びてました。
プラ板を指で曲げたものを大量につくり、それを張り合わせて延長しました。
乾燥後、ハサミで輪郭を整えて、裏から真鍮板を貼り付けて補強しています。
乾燥してカッチカチになったらWave軽量パテをもりもりして全体の形を作っていきます。
透明な小瓶にエタノールを入れており、これを指につけてエポキシパテを柔らかくしながら曲面を出していきます。
上から見るとこんな感じに仕上げました。
左と右でじゃっかん形状を変えて、アシンメトリーを強調しています。
ケーブルをオリジナルに合わせて這わせました。
その後、サーフェイサーを拭きたいところですが、前半で作った塗装面を塗り潰すのはもったいないので、
サーフェイサーを筆塗りしてリカバリーと追加工作したところだけを塗ってます。
このとき使い切りタイプの筆を使ってみました。
筆が悪くなるような使い方をするときは、使い切りタイプが便利です。
ダイナミックな工程により拍車をかけれます。
キャノピー拡張
頭部を左右に一回り大きくしたことで、正面のキャノピーが小さく感じるようになりました。
という思いから上手くいくかめっちゃ不安でしたが、キャノピーの拡張チャレンジしました。
透明のプラスチックは、扱いが難しく白化(白くなるやつ)すると元に戻せないってネットに書いてました。
透明部の輪郭を囲うケーブルはボークスの剛着を使ってるんですが、結論は白化せずに接着できてました
ケーブルを無理やり引きちぎり、スポンジヤスリで剛着の跡を削り取っていきます。
600、800、1000、2000、4000、8000、10000と持ってる限りのスポンジヤスリを駆使して磨いていきました。
すべて神ヤスのスポンジヤスリを使ってます。曲面だとスポンジがフィットしてちょうど磨きやすいです。
10000番手まで磨いたあとは、タミヤコンパウンド3兄弟を使って透明までもっていきます。
さすがにこのタミヤコンパウンドまでは持ってなかったので、
仕事で近くまで行ったので、和歌山模型さんの店長さんに相談して購入しました。
切れ端の布切れにコンパウンドを付けて、水を付けながら磨きます。
ポイント
必死に磨きまくるとその摩擦熱でプラスチックがヘタることがあるらしく、丁寧に磨いていきましょう
再度、輪郭をケーブルで囲いました。
このとき、油性ペンであたりを買いたんですが、これは失敗でした。
剛着がくっつかなくて苦戦しました。
ポイント
透明にするということは、光を反射させない表面にする必要があります。
光の波長よりも、表面の山と谷が短ければ、光は乱反射しないので透き通って見えます。
順番に細かく番手を上げていき磨いていくことでピッカピカの表面をつくることができます。
塗装してるけど、胴体を作り直すッ
塗装して、写真までとったけど、どうしても胴体に不満があったのでオリジナルに近づけてみました。
オリジナルは、足のアーマーをバキュームフォームしたものを取り付けて全体を慣らしているそうですが、
バキュームフォームはやってないので、エポキシパテをつかって造形してみました。
エアインテークは、曲げた真鍮板を芯としています。
使用キット
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