S.A.F.S./ラプター内装パーツの組み込み方を徹底解説
ブリックワークス様から出ている1/20 wave製のS.A.F.S系に組み込めるレジン改造パーツの組み込み方を
写真たっぷりに解説していきます。
マシーネンクリーガーの素敵なところとして、レジン改造パーツが比較的カンタンに手に入ります。
かつ、あんまりキレイに組み込めなくてもサマになるところが最高なんですが、
上級者感が漂うレジンパーツということで、尻込みしている人を導けるようにこの記事を書きました。
もちろん、このレジンパーツを組み込むことを中心に書いていますが、
他のレジンパーツの改造にも使えるテクニックを紹介しているので参考にしていただければ嬉しいです。
このページは
S.A.F.Sのインナーパーツを組み込むすべての工程を写真で解説していく記事です。
おすすめ
- レジンパーツの組み立て方をできる限り丁寧にまとめています
- 他のレジンパーツの改造にも役に立つテクニックを紹介しています
大まかな流れ
基本的には6ステップです。
それぞれの工程をステップバイステップで紹介していきます。
レジンパーツというと身構えてしまいますが、
正直、大まかな流れを知って道具さえ揃っていればカンタンに作り切ることができます。
大きい模型屋さんに巨乳お姉ちゃんと一緒に並んで売られています。
一員も面と食らって手がつけれずにいました
って思いますよね。めちゃわかります。
ちょっと難所っぽく見えます。実際に手を付けてみるとわかるんですが、確かにただの難所でした。
なのでこのへんは写真を多めで解説してます。
とりあえずまずは、湯口の処理からです。
1.湯口(ゲート)処理
湯口とはレジンを流し込むためのにできた「凸」です。
プラモデルでいうところのゲート処理と全く同じ要領で削り取ることができます。
ただ、レジンパーツに気泡を作らないように湯口ができるので、プラモデルとは違う箇所に凸があります。
大きくて太い湯口には、ニッパーで大まかに切り取ります。
薄い板の湯口には、デザインナイフを寝かして削り取ります。
ココがポイント
ゲート処理と同じ要領で大丈夫!デザインナイフの刃は新品にしてね。
2.剥離剤を落とす
レジンとシリコン型をくっつかないようにする剥離剤というのがレジンパーツには塗られています。
これをそのままにしていると、油が水を弾くように塗装を弾いてしまいます。
なので、食器用洗剤を使って剥離剤を洗い落とす必要があります。
模型専門店には剥離剤を落とす専用の洗剤が売られていますが、
とくにこれを使わなくても台所のもので十分です。
今回は、使わなくなった歯ブラシに食器用洗剤をつけて、ゴシゴシと泡立てて剥離剤を落としました。
最大の注意点は、パーツを落として排水溝に落ちないようにするだけです。
歯ブラシが届きづらいパーツがあるときや、歯ブラシがめんどくさいときは
お鍋に食器用洗剤を入れて、お湯を入れて一晩寝かせるというのでも十分に効果があります。
この写真は1/35グローサーフントのガレージキットの写真です。
製作記事はこれ
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ココがポイント
台所にある食器用洗剤でパーツを清めよう!落とさんとってな!
3.パーツを開口する
まずは、カンタンな方からカットしてエンジンをかけていきます。
はめ込むレジンパーツをもともとのプラパーツに合わせて、油性マジックで縁取りします。
このへんは肩の力を抜いて適当に描いても問題ないです。
きっと、超音波ナイフを持っていればキレイにカットできるんだろうけど、一員は持ってないです。
一員のニッパーは入門モデルを使っています。
1,000円くらいのやつなんですが、デリケートに管理しなくてもいいので重宝しています。
これでガンガン切り取っていきます。
はじめは小さく開口していき、断面をデザインナイフで削ぎ落としていき整えます。
最終的には、120番と240番のスポンジヤスリでレジンパーツがハマるまで調整していきます。
油性マジックで描いたガイドがあるので作業しやすいですね。
結局、横着は遠回りするのでこういったシンプルなステップバイステップが好きです。
説明書を信じてニッパーで大まかに切り飛ばしていきます。
さきほどと同様にナイフで整形して、粗いスポンジヤスリで仕上げて行きます。
このへんは大丈夫!勇気だけです。必要なのは。
どうせ、次にはパテで盛るので切り飛ばし過ぎてもなんとかなります。
ここが難しかったです。
何度もパーツ同士をあわせながら、削っていきました。
この写真を見ていただければ、だいたいこの辺を切り飛ばすんだなってわかると思うので参考にしていください。
ココがポイント
技術っていうより、勇気やな!必要なのは勇気!
4.瞬間接着剤でくっつける
レジン樹脂とプラスチックは通常のプラ同士で使用する接着剤ではくっつきません。
なので瞬間接着剤を使います。
おすすめは、ボークスの剛着とwaveの黒い瞬間接着剤です。
左は剛着でくっつけています。
サラサラしているのでスキマに入りやすくガッチガッチに接着するので使いやすいです。
スキマなく接着したいので洗濯バサミで固定しています。
右は黒い瞬間接着剤でくっつけています。
前項でパーツをあわせながら整形していったとはいえ、若干のスキマができてしまいます。
なので、このパテのように使える黒い瞬間接着剤は使い勝手バツグンです。
また、瞬着硬化スプレーも併用すれば一瞬で乾燥してガチガチになるので作業効率UPします。
5.スキマをパテで埋める
接着できたところでサーフェイサーを使ってグレー1色にすることで凹凸を確認します。
レジンにサーフェイサーを吹き付けるときはプライマーを先に塗布するとガッチリとサフが食いついてくれます。
ただ、プライマー塗るのがめんどくさいです。
なんでプライマー入のサーフェイサーであるタミヤのスーパーサーフェイサーを吹きます。
これ金属パーツにもそのまま吹き付けれるのでレジンや金属パーツが混在するマシーネンでは活躍してくれます。
ちょっとした凹みにはタミヤパテ(ベーシックタイプ)を充填して埋めていきます。
ほんとチョトだけでいいのでいつも爪楊枝を使ってます。
6.サフチェックで仕上げる
乾燥したら、さらにサーフェイサーを吹いて凹凸をチェックしながら凸はスポンジヤスリの120番と240番で削っていきます。
奥まって指が入らないところは、この特殊形状ダイヤモンドヤスリで削っていきます。
チカラが入りやすく狙ったポイントを削ることができます。
金属ヤスリは水洗いをしたくなりますが、それをすると錆びてしまいます。
このダイヤモンドヤスリも水洗いをすると粒子が剥がれてしまうことがあるとパッケージに書かれています。
この手のヤスリのメンテナンスはクレ 5-56のペンタイプがおすすめです。
根気よくサフチェックとパテ盛りを繰り返していき完成に近づけていきました。
サーフェイサーはグレー1色になるため凹凸に敏感になってしまいますが、
筆塗りするとちょっとした凸凹なんかはわからなくなるっていうことを失念しがちなんで
そこそこキレイになればOKと区切りをつけるのがいいです。
詳細はこの記事で
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この写真はさらに調整していくための3回目のサフチェックです。
小さな凹みはラッカーパテでは粘度が高く入り込んでくれないため、瓶に入った溶きサーフェイサーを塗り込みます。
このときも爪楊枝でツンツンしながら充填します。
溶きサーフェイサー、ラッカーパテ、黒い瞬間接着剤と3種類のマテリアルを使っています。
- 溶きサーフェイサー :小さい穴
ラッカー溶剤の割合が多いので小さな穴に入ってくれますが、溶剤が揮発することで沈みやすいです(ひけます) - ラッカーパテ :中くらいの凹み
ラッカー溶剤の割当が低く少しひけますが、取り回ししやすいです。 - 黒い瞬間接着剤 :中から大の凹み
引けがほとんどなく、削りやすい(切削性が高い)ので使いやすいです。
祝!完成
こんな感じで仕上げました。両脇とお尻のパーツは剛着で接着しています。
サーフェイサーを何度も吹き付けることになりますが、モールドが埋まるということはありません。
たまに模型誌に載ってますが、
あれは至近距離で吹き付けまくらないとあんなふうにならないので安心してください。
インナーパーツの組み込み方について難しいところを写真を多めで紹介していきました。
一員自身も初めてこのパーツを取り扱いましたが、素晴らしいデザインでした。
硬質な装甲だけどフワフワな中身との素材のコントラストがこのS.A.F.Sをドラマチックに演出してます。
工廠のジオラマはもろちん、直立しているパイロットフィギュアなんかのそばに置いておくだけで
物語性を出すことができ1つ作っておくだけで、いろんなシーンに使えそうです。