ファルケをリペイントしてヨ式1年塗りしてみました
昔に作った模型を改めて見てみると、未熟な塗装が気になりますよね。
それは、自身が塗装の技術が少しずつ進化していたった証で嬉しい反面、
飾っているとなんだか切ない気持ちにもなってきます。
今回は、昔に完成させたファルケをリペイントしてみて現在の作品と目劣りしないように仕上げてみました。
実は、モデリングブックでも年単位で乾燥させてから塗装するヨ式3年塗りも紹介させており、
ガッチガッチにそれこそ、芯の芯まで乾燥させた塗装を上からリペイントすることもおすすめされています。
この記事ではヨ式のその奥深さを楽しむためにヨ式1年塗りを試してみました。
リペイントにかこつけて、いろんな手法にチャレンジすることができました。
チャレンジしたこと
- コーションデカールのリタッチ
- コピックでのパネルライン強調
- 暗い色にグリーンを入れてくたびれた色にしてみる
- ハゲチョロに初チャレンジ
- セーブル筆を使ってみた
使用キット
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リペイントする前はこんな塗装でした
ピンクの認識帯、単調なダークグリーン、わざとらしいドライブラシが気になります。
ただ、他の人にとっては些細なことであんまり気にならないことだと思いますが
これを塗装カードの「ウィズリー”ゴースト”スミス軍曹機」としてリペイントしてみました。
変更メモ
- ダークグリーンをもっと暗くして、単調にならないように調子をつける
- 明るいグリーンを塗りつぶす
- ピンクの認識帯の位置を変更してレッドブラウンにする
大まかに色を塗ることでデカールに調子をつける
いきなり完成系に近い色になりましたが、このままだと、のっぺりしてる感じがするので
ここからの細かいタッチを入れていきます。
デカールを塗りつぶさないように塗り分けしていきますが、
どーしても無理やってところは下地の色を残したままにしたり、そのままなかったかのように塗りつぶしたりしました。
コーションデカールはホワイトで、深いグリーンと比べて差し色になるので目を引きます。
なので、塗りつぶしたところは余ってるデカールを良い感じに貼って全体の調子を整えました。
こういうデカール付近の塗装にしても、新しいデカールや古い塗装の上に貼られたデカール、新しい塗装に塗りつぶされそうになったデカールがあり、結果的に、単調にならないので使い込まれた感がでますね。
コピックでパネルラインを墨入れをする
暗い暗いグリーンで塗装しているので、パネルラインが潰れて単調になっています。
なので、コピックで水彩のような透明な色を乗せることで、パネルラインを強調してみました。
コピックで塗ったあとは、ブレンダーで拭き取ってぼかしたり、
上からさらに暗いグリーンを載せたりしてぼかしたりしています。
またドクロの爪については、もちろんキレイになぞれなかったので、
はみ出したところはグレイホワイトで上塗りしていき形を整えています。
シルバーのボールペンでハゲチョロリン
シルバーのボールペンで機体が擦れて銀の下地を表現しています。
面白くなってきて、パネルラインをシルバーでなぞったりもしてみました。
これは今回初挑戦だったので、もっと経験を積んでいきたいですね。
シルバーはフラット、ピンク、グリーンの3色を重ねて単調にならないようにしてみました。
完成しました。クリーン整備兵もそえて
ほとんどブラックみたいなグリーンで塗りつぶした上から、
希釈したダークグリーンをちょんちょんと乗せて単調にならないようにしてみました。
この上塗りしたグリーンでは色が立ち上がってこないのですが
そのことががむしろ良い感じにくたびれたグリーンが入ることで古い機体って風合いになってくれました。
パネルラインをコピックでなぞったところは、
ツヤが出てその色以上に強調させる効果がありますね。
偶然そうなったんですが、この仕上げ方も今後いろいろ活かしていきたいです。
細かなタッチをつけていくために、今回は神器レプリカを試してみました。
Tooのプロフェッショナルデザイン筆です。
横山先生はTooのセーブル長峰1を使われているのですが、ずっと品切れなんです手に入らないんですよね。
プロフェッショナルデザイン筆は同じセーブル(イタチ)の毛を使っている代物です。
塗料の含みが非常に良く、筆のど真ん中を狙ったところにピンポイントで塗ることができる筆らしいです。
今回、この筆を初めて使ってみて到底使いこなしているわけじゃないのでその真価は計り知れません。
ただ、先生と同じような筆を使うことで、
精神的に上手くなった気がして、塗装がより楽しいものになるのは間違いありません。
もっともっといろんな迷彩にチャレンジして練度を上げていこうと思います。
ヨ式1年塗りリペイントをしてみて
たしかにモデリングブックに書かれているとおり、年単位の乾燥のガッチリ感はえげつなかったです。
コピックのブレンダー(主成分:アルコール)でいかにゴシゴシしようが全く塗装が剥がれるということもありませんでした。
補足
暗いグリーンの調色は
ディープグリーンをメインにエクストラダークシーグレイ、ジャーマングレイを足して暗くしています。
認識帯のレッドの調色は
ブラッドレッドをメインにフラットブラウンを足して、ブラウンに近いレッドにしています。
リペイントしてみて実感したのは、
ファルケを作らずして塗装だけを楽しめる素晴らしい手法だということです。
それに、ショーケースで飾っていたときに塗装の未熟さゆえ浮いていた完成品が、
いまでは堂々と君臨しており、生き生きしています。
過去の作品が未熟だと感じるのは、間違いなく今の自分が成長している証です。
もっともっとリペイントしたくなるように、塗装の習得度を上げて行きたくなりますね。
使用キット
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