伝説のガレージキットを組み立てていきます
ついに手に入れることができました。この伝説のガレージキットを!
モデリングブックの最初のページにこのグローサーフントのガレージキットを紹介してるんですが、
はじめてこの本を開いたとき
っておののき、どこかで「ガレージキットはまだまだ自分には早いな」と思ってました。
でもでも、どんどんマシーネンクリーガーの魅力に取り憑かれ作るうちに、ついにこのガレージキットを駿河屋さんで見つけました。
ハセガワさんからプラモデルが発売されていることもあり、とても安く買うことができました。
せっかくなんでグローサーフントのガレージキットの製作工程をまとめてみました。
もう絶版も絶版で、世界に何個あるんだ?ってくらい希少なキットで誰が参考にするねん!って感じですが、
ガレージキットの作り方ということで参考にしてもらえれば嬉しいです。
開封、洗浄、乾燥の儀
まず、中古のガレージキットなんで、パーツあるか不安でしたが未開封だったので
「たぶん大丈夫やろう」と作っていきました。
最悪、パーツがなくても現在ハセガワさんのグローサーフントが販売されているのでそこから代用できます。
というか以前作った、夜戦型ホルニッセの武装パーツはこのグローサーフントから拝借しているので
パーツは95割余ってる状態だったので、はじめからパーツの欠品は問題ないです。
ここで洗浄です。台所の洗剤を使って剥離剤を落としていきます。
ガレージキットはシリコン型から外すために剥離剤というものを使っているので、
それを洗浄しないと塗料はおろかサーフェイサーですら弾かれてしまいます。
歯ブラシでゴシゴシするのがめんどくさいし、パーツを紛失しちゃうのが怖いので
こーやって小型の鍋に洗剤をベチャベチャにして、水入れて1晩寝かすだけです。
水揚げです。
このときに洗剤を洗い流すときにパーツを落とさないように集中します。
こうして、水揚げしたあと、ペーパータオル的なもので余分な水分をサラリと吹いたあと
子どもに荒らされないようにクローゼットの上段にそっとおいて自然乾燥させます。
黒い瞬間接着剤でガンガン組み立てていきます
これですね。
黒い瞬間接着剤と瞬着硬化スプレーですっごくスピーディーに作業が進みました。
組み立てのテンポを落とさないように、湯口(ゲート処理)は先にまとめてやっちゃいます。
こんな感じでガンガンくっつけていきます。
瞬着硬化スプレーを併用することで、接着時間が大幅に低減するので、
スナップフィットのプラモデルより早く組み上がるんちゃうか?
って思います。
基本的にストレートに組んでいく民なので、プラモデルでも仮組みやらないんです。
プロポーションとかシルエットっていつも何も違和感を感じないんですよね。
頭部はこんな感じです。
初版ガレージキットの頭部と、後頭部が大きくなった横山先生デザインの頭部があります。
これはハセガワさんのプラモデルでも選択可能になっています。
今回は、モデリングブックを踏襲したいので、大きい方を選びました。
シュレック部分です。
これは紛失や破損を加味してセットが1つ余分に入ってる優しい仕様でした。
この形状は、クラッフェンフォーゲルでも組み立てましたが、今回はレジンでの組み立てです。
なかなかパーツ自体が細く繊細な形状をしていて、バリも出ていました。
デザインナイフの刃は新しいものにして作業したほうが良いですね。
位置を決めてから接着しようと思い、流し込みやすいボークスの剛着を使ってます。
あとは、シュレックの真ん中に真鍮線を取り付けて強度をアップしています。
これがないと基部が折れちゃいます。
シュレックはパーティングラインがあり、削りすぎると○が楕円になってしまうので、気をつけながら作業しました。
スプリングをディテールアップ
ガレージキットの首元のスプリングなんですが、シリコン型の合いが悪かったのか、だいぶズレていました。
プラモデルの方はスプリングの下側に○のダボ?がありました。
プラスチック整形の金型や、レジンパーツのシリコン型でもダンパーの整形は難しいです。
どうしてもスプリング裏側が成形できないためです。
たしかに下から覗かないとわからないようなところなんですが、
せっかくのガレージキット、気合を入れるために作り直してみました。
この写真のように、下穴を開けてから、切断したアルミ棒を突き刺しました。
そーして、伸ばした(塑性変形させた)スプリングを使ってディテールアップしました。
こんな感じ。
製作に躊躇しましたが、いざ手を動かすとカンタンにでリアルなスプリングを表現できました。
なので、これからも同じような箇所があればこのディテールアップを使っていきたいです。
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