ケーニヒスクローテ月面仕様を作ります
2年前にケーニヒスクローテ陸戦追加武装型を作って以来、また作りたいなぁと思っていた一員ですが。
レインボウエッグさまから再販があり、次は月面仕様にチャレンジしてみようと購入いたしました!
前回は工作だけで2ヶ月かかりましたが、
2年の月日を超えて成長したのか、なんと2週間で製作パートが終わりました。
一皮向けた感じがするので、その手法をあわせて紹介しようと思います。
レジンキットはもちろんプラスティックモデルにも使える手法を紹介しますので、
長編になりますが最後まで読んでくれると嬉しいです。
まずは一番手のかかるところからスタートします
一番手のかかるところからスタートします。
つまり、パーツ分割が大きくて目立つところですね。
パテでの修正に時間がかかるため、その乾燥時間の合間にほかの部位を組み立てれるようにするためです。
今回のキットでは頭部のここから始めていきます。
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まず接着するまえに、真鍮線を指して、ガイドに穴を開けて仮組みを行います。
このときにどうしても隙間が出ます。大きいパーツならなおのことです。
修正方法としてはドライヤーで温めて形を変える方法がありますが、なかなかうまくいかないことも多いです。
多かれ少なかれ修正箇所は発生するので、
一番修正がしやすそうな箇所や目立たないところに隙間のしわ寄せをするように組み立てるといいです。
今回は奥側にしわ寄せしています。黒い接着剤が大量に使われているところです。
レジンキットなのでプラスティック用の接着剤は使えません。
おすすめは、黒い瞬間接着剤と硬化促進スプレー(得用)です。
カーボンが入ってるそうで、硬化後の切削性が高くパテとしても使用できめちゃくちゃ便利です。
大型レジンキットを1つ作るともう無くなってしまうので、一員は1つはスペアとして常備しております。
この硬化促進スプレーを使うと1分もしない数秒でガチガチに固まるので、
すぐ次の作業に進むことができ、「え?プラキットより簡単ちゃう?」と戸惑うくらいです。
ラッカーパテをもりもりする
すきまを充填するようにラッカーパテをもりもりしていきます。
どうせ1回ではうまくいかないので、1層目は雑でおkです。もりもりしていきます。
もちろん臭いので換気は必須です。
一員は窓辺に立ちながら作業しています。
1日以上おいて乾燥させ削ります。
削るのは120と240番のスポンジヤスリです。
以前はこの400番からやってましたが、
時間かかるのと意外と120番でもいけることに気づき作業性の良さから120番つかっています。
この過程で小さい穴が空いてることに気づきますが、全然問題ないです。
次のサーフェイサーを吹く工程で一気に解決することができます。
サーフェイサー 吹いて浸る 美しさ
美しすぎて詠んでみました。
テカテカに光ってこの女性的なフォルムに官能的な美麗さえ感じます。
さっきの微小な穴ですが、
このサーフェイサーを吹いた直後に爪楊枝でその穴にサーフェイサーが入り込むようにツンツンしていきます。
これが一番簡単に穴を塞ぐテクニックです。
普通の模型雑誌などではご法度とされるスプレー後に接触するという禁忌的な手法です。
今回のケーニヒスクローテ製作でこのご法度を破る手法について色々きづきました。
いわいる守破離と呼ばれるものなのですが、これこそがマシーネンクリーガーの魅力を際立たせる手法なんじゃないかな。
という境地に至りました。
守破離とは剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
なにを隠そう久しぶりに記事を書こうと思ったのが、
この手法についてまとめて吐き出すことで、より先生のようなかっちょいい仕上がりに到達したいという気持ちからです。
正直スランプ気味でしたが、充電期間を経て取り組み直すことで見えてきました。
なので、今回のK.K.ではこの守破離について重点的に書いていこうと思います。
はい。削り過ぎてもうたわ。
サーフェイサーを吹くとこの白枠のところが削り過ぎていることがわかりました。
以前のK.Kでもこの箇所に時間かかりました。
ラッカーパテを盛って削って、またラッカーパテを盛って・・・とキレイな曲面になるように頑張りました。
が、今回はまったく別のアプローチをしてみました。
雑にパテを塗って起伏を作る
この凹みを活かしてみてはどうか。と気づきました。
ラッカーパテをぐちゃぐちゃに塗ってみました。
使い捨てのポリ手袋をはめてラッカーパテを指で塗ってなじませていきました。
これをすると最初に塗ったサーフェイサーもろとも剥げていきますが、お構いなしにぐちゃぐちゃにしてきます。
油絵の凹凸のある下地づくりのように、モデリングブックでのガビガビ下地を作る手法を真似ています。
さらに追加で、サーフェイサーを吹いた直後にポリ手袋でぐちゃぐちゃに触って凹凸を作りました。
サーフェイサーを吹くと、さっきのパテが乾燥した箇所も溶けて馴染んでいきます。
馴染ませるところと、あえて触ってぐちゃぐちゃにする箇所を作ってみました。
全てがぐちゃぐちゃだったり、全てが馴染んでると逆に面が単調になるためです。
これを繰り返して、パーツを削りすぎてできた凹みを塗装前の下地づくりに活かすことができました。
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